
「にんげんさまは あぶねぇと にげられるけんどもよ おれたち 山(やま) はにげらんねぇぞ おれたち 山(やま)は どうしたらいいんだべか?」 人災事故によって汚染され、生命の危機に瀕する山。山は嘆き、悲しみ、人間に語りかけます。 「これからおれたち どうしたらいいんだべか? にんげんさまよぉ おしえてくんちょ」 山からの問いかけに、人間はどのように答えたらいいのでしょうか。そしてまた、人間は本当に逃げられるのでしょうか。 山の身になって、山の目線で、世界を、暮らしを、見なおしてみませんか。

東日本大震災によって生まれた放射能による汚染土を一人称にした絵本です。
ビニールで包みこまれ積まれた土は、もう土としての自然活動はできないのです。
ただ、包みこまれたまま環境を見守るしかできないのです。
それとともに、山は自らは動けないのだという「あたりまえ」が、災害の前では動かされてしまうことも感じました。
どう捉えて良いのかについては、山からの問題提起になるのでしょうか。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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