「ゾロリをじごくにつれてこい」えんま大王のめいれいでやってきたあくまのしかけたワナに、ゾロリぜったいぜつめいの大ピンチ!
地獄の閻魔帳にゾロリが載っているのに、まだ本人が生きながらえている。閻魔大王は部下の悪魔に命令し、なんとしてでもゾロリを地獄に連れて来いと命じるが…
いよいよ寿命か?と読者をハラハラさせるが、毎度おなじみの機転が利いて、悪運も強く、悪魔の仕掛ける罠をことごとくすり抜けていく。仕掛ける悪魔が、ずいぶん間の抜けたタイプだったこともあり、最高に楽しい冒険に。
是非とも本書を読んで、どんな冒険をしたのか、見て欲しい。
それにしても「地獄」はいろいろあるもので、血の池地獄などの古典的なものから、「受験地獄」「おやじギャグ地獄」など最新のものまで。実にいろんな地獄が体験できる。
亡者に対する新入り向け説明会も充実していて、地獄のユニフォームや体験の仕方、クリアの仕方なども教えてくれる。
なんという親切設計。これでいつでも死ぬ準備ができたと喜ぶ読者もいるかも。
いろいろあって、次の巻に続く。
久しぶりにゾロリシリーズを読んだが、やっぱり楽しい。
この本は特に夏場に読む(お盆の時期なんか)と雰囲気が出て大変結構でございます。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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