のこさず くえよ やきいも愛 溢れる 絵本
地味だけどすごいやつ、それがそう、やきいも。 スイーツやハンバーガーに比べて、見た目が地味で目立たないやきいも。 でも、やきいもには栄養がギュッと詰まって、しかもとってもあったかい。 やきいもを食べた人は、みんなニコニコいい笑顔です。 ずーっと昔から、そしてこの先の未来もみんなを笑顔にしてくれるでしょう。
力強い筆致の迫力の画面から やきいものあったかさ、とろける蜜のような甘さが伝わる 心が満たされるおいも絵本です
ー作者のことばーより ずっと描きたかった やきいもの絵本 さあ描くぞ! となって じっくりやきいものお顔を見つめていたら どこからともなく聞こえてきたのです 「やきいも どーん」って
「い〜しや〜きいも〜 おいもっ」
そんな呼び込みの声を最近聞きません。
その声を聞いて「やきいも屋さ〜ん!」と走り出すのは、昭和の時代のサザエさんだけかも。
街で売り歩くやきいも屋さんを見かけなくなったかわりに、最近よく見かけるのが、
スーパーの入り口付近に置いているやきいもマシーン。(あの機械、なんていうのだろう)
まだそこで売っているやきいもを買ったことはないが、どこの店でも見かけるから人気なんだろう。
なんといっても、やきいもはおいしい。
そんなやきいもが絵本になりました。
それが杉原やすさんの『やきいもどーん』です。
表紙一面に、それこそ「どーん」と描かれている、やきいも。
やきいもにこんな太い眉とかごつい鼻とかはもちろんないのだが、
それがちっとも不自然ではないところがいい。
やきいもって、まさにこんな感じ。
公園のイベント会場で、最初はかわいいアイスやクレープに負けていたやきいもでしたが、
会場に冷たい風が吹き出すと、みんながやきいも目当てに集まりだします。
そんなやきいものお話。
杉原さんは4児の母でもある絵本作家。
ずっとやきいもの絵本を描きたかったんだとか。
この絵本を描くにあたり、熊本の(ここは杉原さんの地元)農園まで話を聞きに行ったとか。
そういう体験が、おいしい絵本を生みだす要素になっています。
この絵本を読んだら、あの焼きいもマシーンまで走り出したくなるかもしれません。 (夏の雨さん 60代・パパ )
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