体長の半分もある長ーい舌、長ーい顔にふさふさのしっぽ……ユニークな体をした南米の珍獣オオアリクイ。名前の通り、アリを食べるほにゅう動物だ。そんなオオアリクイの口には、歯が一本もない。さらにその口は、わずかにしか開かない。「あごの骨や筋肉もあるのに、なぜだろう?」と、その解明に挑戦したのが遠藤さんだ。アリクイの口の謎とは!?
遠藤さんは、自分の目で動物の体を実際に確かめながら、体の謎や進化のひみつを解き明かしていく解剖学者だ。遠藤さんの研究をわかりやすく描き、科学の「新しいことを知る」おもしろさを紹介するシリーズ。
●噛めない、アリクイの口 長ーい顔、そして長ーいふさふさのしっぽ・・・・・・ユニークな体をした南米の珍獣オオアリクイ。 その名の通り、アリを食べる哺乳類だ。したをアリの巣にさしこみ、アリをなめとって栄養にする。そんなオオアリクイの口には、ほかの動物とはちがう珍しい特徴、解けない謎がある。 まず、アリクイの口には、歯が一本もない。だから、ものを噛むことができない。
●そして、開かない、アリクイの口 さらに、アリクイの口は、わずかにしか開かない。アリを食べるのには、噛みくだく歯も、 大きく開く歯も必要ないからだ。それなのにアリクイの口には、長いあごの骨も、 それを動かすための筋肉もある。 「なぜだろう・」と、解明に挑戦したのが、遠藤さんだ。
●謎を解く鍵は、長ーい舌!? ある日、オオアリクイを解剖するチャンスがやってきた。その時、遠藤さんが注目したのは、 60cmもあるオオアリクイの舌だ。「この長い舌を出し入れするのに、必要な下あごのはたらきは・・・・・・」。遠藤さんはオオアリクイをCTスキャンで写し出し、くまなく調べた。 そしてついに、アリクイの口の謎を解いた!そこに秘められたしかけとは!?
哺乳動物のあごの骨の話から始まり、同じ哺乳動物だけれど、オオアリクイは機能がこんなにも違う・・・との比較。
まず自分のあごが下だけ動かして食べている、というところに息子は驚き、実際に触りながら確かめていました。
舌を突き出すくだりでは、うーーーんと突き出してみたり(笑)
自分の体と比較しながら読み進めることが出来、本当に興味深く読むことが出来ました。
また、多くのことが解明されていると思われる現代においても、まだまだ謎が多く残されており、その謎にチャレンジする人がいるのだということが素晴らしく、子供達の好奇心を刺激するなぁと思いました。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子7歳)
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