みっこちゃん、トラちゃん、タエちゃんは、小さいころからの幼なじみ。今はお年寄りのためのおうちで暮らしています。トラちゃんは時々、心だけ子供の頃にもどってしまい「だらだら川へいったらあかんで」と同じ言葉をくりかえします。 ある日、庭の向こうの竹林をくぐっていくと、その先には子どもの頃のなつかしい風景が広がっていました。いつの間にか子どもにかえっていた三人は、無邪気に、れんげつみやおいかけっこをしてすごします。そこは、トラちゃんが時々あそびにいっている夢の世界でした……。 関西弁ではずむ三人の会話と、日本画のようなファンタジックな絵が魅力です。 おじいちゃん、おばあちゃんにも子どもの頃があったんだと絵本を読む子どもたちにもわかってもらえるかもしれません。 第40回日産童話と絵本のグランプリ絵本部門大賞受賞作
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