茂田井武の1枚の絵が、絵本になりました 入園、入学、誕生日、就職、結婚、お正月……「おめでとう」のきもちを贈る絵本 最後のページに、お祝いしたい人の名前を書きこめます。 「全世界、全宇宙、さらにもっともっときりのないものの幸福をこそ念(おも)いたい。」――茂田井武
いろいろな国の人たちや動物たちが小さく描かれている表紙、16cm×16cmの正方形に近い手のひらサイズ。思わず手にとってしまう絵本です。
この絵本は、「キンダーブック」1957年1月号に掲載された、茂田井武さんの「おめでとう」という絵をベースに再構成されて作られています。
ページをめくるたびに、あいさつをする動物や民族衣装をまとった人たちも、「おめでとう」とあいさつをかわしています。着物姿の日本人の女の子もいますが、この「おめでとう」はお正月のあいさつなどではなく、もっと大きなレベルの「おめでとう」でした。
世界中の人が、こんな風にあいさつができたなら、きっと幸せに違いないと茂田井さんは考えて描かれたに違いありません。
お母さんと一緒に幼い子どもたちに手にとってもらいたい絵本です。
ささいなことですが、表紙と裏表紙を広げると原画に近くなりますが、バーコードがそれを邪魔していて、とても残念です。 (はしのさん 40代・パパ 男の子14歳、女の子12歳)
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