ゆきちゃんは、ときどき田舎のおばあちゃんからてがみをもらいます。てがみといっても、普通のてがみじゃなくて、絵てがみです。最初にもらったのは、ゆきちゃんが2歳になった時でした。 ゆきちゃんは、字も絵もかけなかったので、大きな丸をかいてお返事しました。 それからふたりの絵てがみ交換が始まりました。
ゆきちゃんは大きくなるにつれて、チューリップや似顔絵などの絵がかけるようになりました。 ゆきちゃんが友達とけんかした時には、おばあちゃんから「仲直りしたらもっとなかよしになるよ」というメッセージつきの絵てがみが届きました。
ある日、「おばあちゃんが病気で寝込んでいる」と、おじいちゃんから電話がありました。 ゆきちゃんはすぐに絵てがみをだしました。ところが、おばあちゃんからの返事がなかなか 届きません。いつもなら、すぐに返事が届くのに……。
遠くはなれていても、「絵てがみ」が女の子とおばあちゃんの心をつなぎます。
おばあちゃんと孫娘の触れ合いが絵手紙っていうのがすごくス
テキです。
手紙ってあとあと残るものだし会話するよりも時には温かくて
ジーンとするものがあります。
松田みちよさんの絵とお手紙の内容がすごくステキで
他の絵手紙作品も見てみたくなりました。
娘はお手紙絵本がだいすきなので自分も描きたいと言ってそのあと
お絵描きに突入しました。
この絵本を読むときは絵手紙部分が娘の担当で
懸命に読んでくれました。
ゆきちゃんがおばあちゃんを思う優しさに共感するのか
「おばあちゃん元気かな?」と言っていたのが印象的です。 (さえら♪さん 40代・ママ 女の子6歳)
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