
内容:江ノ電の運転手になりたい!心臓に病をかかえた少年の夢をかなえた実話。残り少ない命と知った少年の父とボランティアの努力が実る!! 解説:治療の困難な心臓病におかされた少年が大好きな電車に乗りたいという夢をボランティアの協力によりかなえたこの感動の実話を基に描いたノンフィクション絵本。 彼の名は、新田朋宏君。大学病院で病気の治療をうけていたが、もう外出もできない。彼が電車が好きなのは、亡くなった母親が幼い時に電車のおもちゃを買ってきてくれたからだ。難病のこどもの夢をかなえるというボランティア団体の力をかり医師や江ノ島電鉄の協力のもと、朋宏君は江ノ電に乗ることができた。傍らにはドクターズカーを走らせながら。江ノ電から見える海、電車をとりかこむ生活のにおい、コトンコトンと響く心地よい電車のリズム……病気と共に生活してきた朋宏君の生きている実感の十二分に味わえる瞬間だったにちがいない。 その3日後、「ぼくうまれてきてよかった?」その問いに父親から「もちろん」そうきいた彼はこの世から旅立ちました。命とは、夢とは、そう問いかける感動の一冊。

電車好きの息子が図書館の棚から持ってきた絵本でした。
明るいお話なのかな?と思っていましたが、読み終えた時には胸がじーんときてしまい、暫くは何も言えませんでした。
翌朝、主人が「どんなお話だったの?」とテーブルの上においてあるこの絵本を息子に尋ねた時、
「かわいそうなお話で電車の運転手になりたかった男の子が死んじゃったの。お母さんと同じ病気(心臓病)で2人共死んじゃったんだよ。でも1日だけ江ノ電の運転手さんになれて、良かったんだよ」
って、ちゃんとお話を理解しているようで、びっくりしました。
運転手になりたい夢を小さい時から持ち続けたとも君、その夢の力で最後の力を振り絞って生きることが出来ました。
夢を実現させてくれた方々の優しい気持ちが沢山詰まっていることも分かりました。
この絵本を発行させることに携わった、とも君のお父さん、たまらないお気持ちだったでしょうね。
とも君は1日だけでしたが、江ノ電の運転手さんになれて、幸せでしたね。
親子で感動しました、有難うございました。 (秀のママさん 30代・ママ 男の子4歳)
|