花畑の中で,海べで,雪の林でゴリラが遊んでいます.そして,そばにはさまざまな小動物が…….イギリスの伝統的な博物画の手法を学んだ若い画家が幼い子どもたちにおくる,ユニークな数の絵本.
副題は「なんだかおかしなかずのほん」
1ぴきのゴリラが、お散歩しているのでしょうか。
ページをめくると、見開きで次々と美しい風景が現れ、
そこに住む動物達を数える、というシンプルな構成の作品ですが、
親子でとても気に入ってしまいました。
絵がとにかく優しい。
写実的なのに、印象は柔らかく、流れる空気がなんとも穏やかで癒されます。
そして「なんだかおかしい」のです。
ゴリラの散歩コースは、ジャングルから、蝶が飛ぶ花畑、パンダのいる雪山、はたまたサンゴのきれいな南の海まで・・・国も季節もバラバラ!
訪れるゴリラはいたってマイペースですがね。
茶目っ気のあるゴリラの表情や佇まいもかわいくて、何度もクスクス笑いがこみあげました。
ラストシーンの絵が最高です。
(私のおじいちゃんの背中を思い出してしまいました。)
もちろん、絵探しも楽しかったです。
風景に溶け込むように描かれた動物達は、なかなか見つからず
私も苦戦しました。
数を数えられるようになったお子さん〜大人の方にもおすすめです! (ランタナさん 40代・ママ 男の子8歳、男の子6歳)
|