副題は「なんだかおかしなかずのほん」
1ぴきのゴリラが、お散歩しているのでしょうか。
ページをめくると、見開きで次々と美しい風景が現れ、
そこに住む動物達を数える、というシンプルな構成の作品ですが、
親子でとても気に入ってしまいました。
絵がとにかく優しい。
写実的なのに、印象は柔らかく、流れる空気がなんとも穏やかで癒されます。
そして「なんだかおかしい」のです。
ゴリラの散歩コースは、ジャングルから、蝶が飛ぶ花畑、パンダのいる雪山、はたまたサンゴのきれいな南の海まで・・・国も季節もバラバラ!
訪れるゴリラはいたってマイペースですがね。
茶目っ気のあるゴリラの表情や佇まいもかわいくて、何度もクスクス笑いがこみあげました。
ラストシーンの絵が最高です。
(私のおじいちゃんの背中を思い出してしまいました。)
もちろん、絵探しも楽しかったです。
風景に溶け込むように描かれた動物達は、なかなか見つからず
私も苦戦しました。
数を数えられるようになったお子さん〜大人の方にもおすすめです!