きつねのゾロリが、わるだくみをはじめました。ついにぶたのポイポイのでばんです。へんし〜ん、ほうれんそうマン登場!
テレビで慈善家ぶりをアピールしたゾロリ氏が、倒壊寸前の町営アパートの住人(小鳥たち)の卵を預かって避難させる。しかしそれは自作自演の卵泥棒だった。豚のポイポイは鳥たちを助けるために救助に向かう…
1984年発行。現在は原ゆたか氏が作成している解決ゾロリシリーズだが、もともとはみずしま志穂さんという女性が作ったお話だった。ギャグの強烈さや、小学校低学年の男子に受けそうなノリからして、男性の作家かと勝手に思っていたので意外だった。
最初のクイズ番組の駄洒落系ギャグが秀逸。80年代のテレビ番組の雰囲気や、ボタンを押すブラウン管のテレビ、賞品がハワイ旅行などなど、当時、現役の小学生だった私には非常に懐かしく、リアルな感触を得て楽しかった。
ふっくらして豪華な感じも、バブリーな社会情勢の背景なども感じられるようで面白い。いろんな作品が時代を映し出し、流行していくことを感じさせられる。
年齢を問わず、単純に笑えるギャグ。
改善懲悪の昔ながらの話の流れが安心。ゲラゲラ笑いながら偽善と正義の違いを感じられる稀有な作品。長く愛されるのがわかる。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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