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長い間行方不明だったおじさんがひょっこり帰ってきた。家中みんな大喜びだけど、ぼくはおじさんがタダモノではないことを目撃してしまう?。
「おじさん」をテーマにした絵本や児童書って、意外と多いことに気がつきました。
そして、面白いものが多いです。
まず紹介したのは、この斉藤洋さんが書かれている作品。
偕成社おたのしみクラブシリーズの1冊で、イラストはいとうひろしさんです。
主人公が10歳くらいなので、小学校中学年くらいに一番お薦めですが、本が好きなら低学年からでも1人読みができそうですし、高学年でも話的には十分楽しめると思います。
本の作りは行間も程よくあいていて読みやすいし、振り仮名も振ってあり、大変読みやすかったです。
いとうひろしさんのイラストも最高です!!
初めの2,3行を読んで「これはなんか面白い」と思ったので、
下の子がごろごろしている側で音読を始めました。
プロローグを読んで、1章読んで(ここまでで約10分くらい)、
疲れたから黙読に変えようと黙ったら、
娘が「あれ?もう、終わり?」って聞くんで、また続きを読み始めました。
でも、1冊音読し続けるには、ちょっと長いんですよ〜。
5章を読み終わったあたりで、喉がかれてきて、
「(読むの)やめてもいい?」って、聞いたら、
「え〜っ!?」というので、頑張って6章目まで音読しました!!
ここまで約45分!
「もう、だめ疲れた」といったら、
子どもは「じゃぁ、いいよ、自分で読むから貸して」と、
私から『ぼくのおじさん』をひったくってあっという間に読んでしまいました。
途中ずっと、「へ〜ぇ」とか、「うわぁっ、こわっ!」とか言いながら…。
とにかくすごく面白かったようです。
(もちろん大人の私も、面白かったです)
この作品はぼく:那生(なお)の目線の一人称なので、読み手が小学生だったら、すごく共感できるだろうな〜って、作りになっています。
後半には、住んでいる街にいきなり大きなワニが登場したり、トラが助けてくれたり。
前半部分ののほほんとした「おじさん観察日記」風な感じと打って変わって、ドキドキわくわくするストーリー展開でした。
さて、この本を読み終えた娘が一言。
「ねぇ、ヨガをやってたら、こんな風に変身できるようになるの?」
いや〜、きっと、それは多分「無理」だから…。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子14歳、女の子9歳)
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