ウルーカは、森で一番きれいな声で鳴くと評判のフクロウです。ですが、このごろはちっとも鳴かず、じっとしています。 さらに、ウルーカの木が日ごとふくらんでいくことを、森のみんなは不思議がっていました。じつは、ウルーカは、 リスが隠していたドングリをこっそり盗んで、木の中で秘密のシロップを作っていたのです。森の繊細でみずみずしい風景と、 動物たちの表情豊かな様子を表現した絵が、見る人の目をひきつけるファンタジック絵本。
お話の最後にビックリしました。
春一番にこんなお話があったなんて。
それはフクロウのウルーカのひみつに由来していました。
ウルーカがリスのどんぐりをくすねて、木で作っていたのは、酒飲みの私からするとお酒にしか思えません。
そのお酒が、木の樽の中で甘い香りを放ち始めるとき、春が訪れるのですね。
ウルーカの作った「シロップ」で、森の仲間たちと宴会しているシーンが、とても素敵です。
裏表紙にも取り上げられていました。そういえば表紙の絵でウルーカはウィンクしてますね。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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