基地の町の中学生・奈々は反戦喫茶や基地反対のデモから,徐々に現実社会で生きる自我に目覚めていく。10代の青春物語。
岩瀬成子さんのデビュー作。
28年経って再刊されるだけの意味もあるかと思うのですが、ベトナム戦争時代の基地問題と、当時の社会状況が今のヤングには距離感がありすぎるような気がしました。
ただ、ざらついた感覚的な描写、登場人物を突き放して客観的に物語を進める感覚、普段読みなれた岩瀬さんとは違うところに青臭い青春を感じました。
児童書だけど大人向けかと思いました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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