ある夜ハナクイといわれる殺人鬼に襲われたぼく。犯人は漁師ヒデヤスか? ヒデヤスをかばう母。多感な少年の内面を詩情豊かに…。
終戦直後の物語ではあるけれど、障害弱者への偏見、差別、卑劣な行為は、変わっていないのだと改めてじましたな。
ハナクイの正体が何だったのかという問題はいつか、あの金はどこに消えたのかという問題に置きかわりましたが、ろうあ者で発達障害のヒデヤスは、スパイだとか悪者だとか嫌なレッテルを貼られたまま死んでいくのでしょうか。
後味の悪い物語ですが、ヒデヤスの名誉の回復と冥福を祈るばかりです。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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