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アレン・セイ(作者)は、面白いテーマを作品にするな〜と、思いました。
しかも前に読んだ「おじいちゃんの旅」とは、絵の感じも、作品の作り方も違う気がします。
戦後の日本の、物はないけど平和な空気の中での運動家の風景。
そこに現われたのは、今まで敵国とみなしていたアメリカの兵隊さん。
校長先生が兵隊さんと話している時、校舎の壁に張り付いて、何人かの子どもたちが偵察しに来ているのですが、その姿が何とも子どもらしくて、とっても好きなシーンです。
あと、面白いのはこの絵本に使われている色は3色くらいしかありません。
アレン・セイはなぜ、あえてこの色だけで作品を作ったのでしょうか?ちょっと気になります。
なかなか奥の深い作品だと思います。
日本には、こんな時代もあったのだということを知ることができる良いきっかけになりそうなので、小学校の高学年くらいの読み聞かせにいかがでしょうか? (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子12歳)
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