人間の魂がすむヨミのくにではたらく青おに「オノゴロ」と、人間の縁を結ぶ縁結びの神「サヤヒメ」。思いをよせあうふたりですが……。
地獄の絵本が流行っていますが、ちょっと目先を変えて、鬼と神様の恋物語などいかがでしょうか?
青鬼のオニゴロはヨミの世界を抜け出し、初めて人間の世界を見にやって来ます。
そこで出会ったのが、えんむすびの神様サヤヒメ。
毎日会ううち二人はいつしか心を通わせるようになります。
しかしそのせいで人への情けや思いやりを知り、鬼の仕事ができなくなってしまったオニゴロは、ヨミの神様の怒りにふれ…?
鬼や妖怪、神様にお姫様などなど、この絵本には子供達の大好きな古典的キャラクターがあふれています。
それもそのはず、『古事記』に出てくる名称や人物を参考に描かれたお話だそうです。
とにかく絵が極彩色に彩られ華やかで、描写が細かい!
ヨミの国や神達が住む天の国、人間界の大通りのにぎやかな様子・人々の暮らしぶりなどはいくら見てても見飽きないほどです。
特に人間界では、あちらこちらに妖怪の姿が☆
どんな妖怪がまぎれこんでいて何をしているのか探していくのも楽しいですよ。
気になるオノゴロとサヤヒメの恋の結末はというと…読んでみてのお楽しみです。 (ひだまり☆ははさん 30代・ママ 男の子12歳、女の子8歳)
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