昔、トラとネコは仲のよい親戚で同じ森に暮らしていました。遊びに来たネコに、木登りを教えてもらったトラおじさん、やっと木の上まで登ったものの降りるのが怖くなり、おまけにお腹がたまらなくすいて、目の前のネコを食べようとします。ネコは一気に木から降りますが……。ネコが人間とともに暮らし自分の糞をしまつするようになった由来を語る、ネパールの昔話。
3年生で読みました。
中国のおはなし「むかしむかしとらとねこは・・・」と似ている、ネパールの昔話です。
2冊は読みたいので短いこちらの方が良いかなと思い選びました。
むかし、親戚で仲良しだったトラとネコがどうして今は仲が悪く、ネコだけが人間と暮らしているのかという由来ものです。
トラがネコに木の登り方を教わるのですが、降り方を覚えないうちにネコを食べようとしたので、ネコにだまされて木の上に取り残されます。
おこったトラが木から落ちてしまい、ネコに笑われたのでトラはネコを追いかけることになったというのです。
ネコはトラに見つからないように、糞を土に埋め、人間の村で暮らすようになったというお話。
前半のほとんどのシーンはトラとネコだけなので、本のサイズの割には遠目がきくと思います。
トラの表情が愉快で、楽しいお話です。 (きらきら虫さん 40代・ママ 女の子16歳、男の子13歳)
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