ちいさいポケットのなかには・・・ピヨ!ひよこさんがはいっていました。「こんにちは」 おおきいポケットのなかには・・・パオ!ぞうさんがはいっていました。「こんにちは」 ボタンがついているポケットのなかには・・・ばぁ〜!ライオンさんがはいっていました。「こんにちは」 そして、あたたかいポケットのなかには・・・?
いろんな縫い目のかわいらしいポケットから、頭や、鼻先や、しっぽが見えます。次のページをめくると、動物さんたちが顔をだします。 子どもたちに読んでみると、最初は真剣な表情でポケットを見つめ、次のページで顔が見えると「あはは!」と笑顔。そして二度目からは、ページをめくる前にはりきって「ひよこさん!」「ぞうさん!」とお返事してくれました(笑)。内容は0・1・2歳向き?かと思いますが、3・4歳くらいも十分楽しめそうです。だって、ポケットって・・・子どもにとっては特別わくわくするものですからね!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
小さいポケットからかわいいあたまがのぞいてる。ページをめくると、「ピヨ!」ひよこさんが出てきたよ。「こんにちは!」大きいポケット、二つのポケット、次に出てくるのは? あかちゃんとお話しながら楽しめる1冊。
シンプルでオーソドックスな展開が、温かくて柔らかな美しい絵とあいまって、あかちゃんの心をしっかりとつかみます!
ポケットで直ぐに思い出すのは、
まど・みちお作詞/渡辺茂作曲の「ふしぎなポケット」
ポケットの なかには
ビスケットが ひとつ
ポケットを たたくと
ビスケットは ふたつ
もひとつ たたくと
ビスケットは みっつ
たたいて みるたび
ビスケットは ふえる
そんな ふしぎな
ポケットが ほしい
そんな ふしぎな
ポケットが ほしい
誰でもフレーズは知っている童謡だと思います。
ポケットを題材にした時点で、魅力的な作品になるというのは約束されたも同然ではないかというくらい、あかちゃんにとって、興味津々な対象物ではないでしょうか?
○○ポケットの
なかには
という書き出しで始まり、
次のページには、
○○さんが
はいっていました。
「こんにちは」
この繰り返しなのですが、あかちゃんにとってはたまらないはず。
親子の対話も自ずから進むような構成になっています。
いつもながらのシンプルで綺麗な絵は、三浦さんならではのもの。
特に、キャクターの絵と背景の色の設定が際立っているので、あかちゃんでもはっきりと認識できることでしょう。
ファーストブックとして、安心して読み聞かせできる作品としてオススメします。 (ジュンイチさん 40代・パパ 男の子12歳、男の子6歳)
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