タイトルだけで、どんな絵本かは想像できませんね。でも、このタイトルしか考えつきませんでした。どんな本でしょう。
この絵本は安野さんの二人目のお孫さんへの贈り物です。安野さんらしい、優しいアイディアがこらされています。
裏表紙のうしろに、にこにこ顔を印刷した透明カードが入っています。カードを手に持って、かぼちゃに当ててみると、あら!かぼちゃが笑っています。
カードはもう一枚あって、こちらは、こまり顔です。そのカードをかぼちゃに当ててみると、今度はしかめっつらになります。
絵本の中には、オレンジ、梨、りんごをはじめ、たまねぎ、かぶ、そらまめ、きゅうり、人参、さくらんぼ、それからそれから、えーと。とにかく果物と野菜がワンサと出てきます。
そのひとつひとつに、にこにこ顔を当てれば、大笑い。ぷんぷん顔を当てれば、しかめっつら。と飽きません。
幼い子どもたちは、大声をあげて遊びます。にこにこ顔をよく見ていると、安野光雅さんの笑顔に、そっくりです。
かぼちゃが主人公?と思いきや、写実的な野菜、果物、豆類が登場。
それぞれの名称が添えられていますから、一見図鑑のようです。
ところが、付属の透明シートを当てると、それらに表情が付加され、
なんとも素敵なキャラクターになります。
しかも、にこにこバージョンと困ったバージョン。
単純な表情ですが、特に困ったバージョンの造形が絶妙です。
仕掛けの大好きな子どもたちだったらはまりそうです。
表情の位置を工夫するだけで、もっとバリエーションが増えます。
透明シートで遊びながら、野菜や果物、豆類に親しみを持ってくれたらいいですね。
おもちゃかぼちゃ、マンゴスチン、パパイヤ、うずら豆などは珍しいので、
大人も学ぶことがありますね。
年齢に応じて楽しめる作品だと思います。 (レイラさん 40代・ママ 男の子17歳、男の子14歳)
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