猫のビックは、脅かすのが大好き。びっくりすると、うひゃひゃひゃひゃあ〜と大喜び、どんどん大きくなっていく。ある日、いたずらが過ぎてお巡りさんにつかまって牢屋に入れられてしまいます。でも、脅かせないで、やせたビックはするりと牢屋から脱出。困った署長さんはビックにいいます。ヒックのところに行きなさい! さてヒックって、どんな人?ビックはしかたなくヒックのところに。さてどうなる?
長男が幼稚園の時にもらってきた本ですが、娘も次男も大好きです。
ビックのいたずらも面白いし、人をおどろかした時のうひゃひゃという会心の笑いも子ども達には大ウケ。そして人をおどかすことが出来ない時のビックのげっそりとした姿とのギャップが、また面白いのです。
我が家では、ひょろひょろになったビックが町に出て、
「ああ・・・・おどかしたい」
「でも、がまん がまん」
「うう・・・・おどかしたい」
「でも、がまん がまん」
と言いながら ふらふら歩いていくところで一番笑いが起こります。
人をおどかしたいのに、一生懸命我慢している姿が妙に共感と笑いを呼ぶようです。
最後は、いい具合に収まります。人をおどかして楽しんでいるとひどい目にあいますよという変に教科書的な終わり方にしなかったところがとてもいいですね!
ビックも自分の楽しみを封印することなく、暮らすことができて本当に良かったです。 (金のりんごさん 40代・ママ 女の子11歳、男の子8歳、男の子6歳)
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