先日、福音館から出ている「こどものとも」の50年分を記録した『おじいさんがかぶをうえました』という本を読んで、この絵本の表紙絵に魅力を感じ、図書館で探してきました。
なにせ、この絵本は絶版になっているので、なかなか手に入らないんです。
絵本についていた折り込み付録を見ると、
「こどものとも」358号<1986年>の作品でした。
折り込み付録には作者大友さんの、この絵本への想いが書かれていました。
作品自体も面白いお話でしたが、大友さんの後書きを読んで、作者の思惑は、ほぼ成功しているなぁと、感心しました。
なんと、この昔話を創作するにあたって、ベースにしたのは「グリムの昔話」「こうさぎのおよめさん」だそうです。
こんなことを知ってしまうと、「こうさぎのおよめさん」も読みたくなります!
ナビでまだ読んでいる人は少なかったけど、
きつねに連れ去られたり、無理やりお嫁さんにさせられそうになったり、ドキドキハラハラの連続ですが、最後に無事に家に帰れる安心感ありで、素直に面白かったです。
ただ、わざとだと思うのですが、東北訛りをかなりつかって書かれているので、声に出して読み辛かったし、あまり小さなお子さんだと、意味が分からずチンプンカンプンではないかと思います。
(一応、欄外に(注)がありますが…)
お話を聞くことに慣れているお子さんなら、4,5歳から、慣れていない子なら7歳くらいから小学校の高学年くらいのお子さんまで、楽しめるんじゃないかと思います。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子10歳)
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