
ある日カーテンを開けてみると、窓べにバラがさいていました。通りかかった人に1本ずつあげていくうちに、1本だけが残り…。

カゼをひいたノラは、だらだらベッドに寝ている訳ではなく、
鼻も熱もすごそうなのに、窓から通りの外を歩く人たちを眺めたり、
部屋の前のバラを見ています。
あまりに美しく咲いたそのバラを、通る人がみんな欲しがって持っていっちゃうから。
そこで、ノラは寝込んでいる暇つぶし(?)としてバラを見張っているのです。
ノラの家の前を歩く人たちは一目見てバラを気に入り、「このバラを1本ちょうだい」と摘んでいきます。
最後にやってきた牛は、咲いていたバラを食べ始め、バラはどんどん牛の口の中に消えていきます。
このシーンまではすごくまじめなお話だったのに、ここへきてどこかナンセンス的ユーモアで語られているような気がしました。
シリーズものの1冊ですが、1話完結なので、この1冊だけ読んでも楽しめます。
カゼをひいいて、一日寝てなきゃならいないようなときにこの1冊を手にしてはいかがでしょう?読んでいるうちに楽しい気分になれるかも!? (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子11歳)
|