動物と話せるお医者さんのびっくりゆかいな大冒険。42の楽しい絵で名作を!
●あらすじ ドリトル先生は動物のことばが話せる、世界でただひとりのお医者さん。でも患者は動物ばかりで人はよりつかず、いつもびんぼう。ある日、ジャングルのサルの間で広がる、おそろしい伝染病の話を聞き、友だちのオウム、子ブタ、アヒル、犬、ワニたちと、船でアフリカへとむかいます。海ぞくとの対決、世にもめずらしい生き物との出会い…。世界中の子どもと動物に愛されるお医者さんの冒険を、42点の楽しい絵と新訳でどうぞ!
●新訳ドリトル先生シリーズについて 動物のことばが話せるお医者さん、ドリトル先生。博物学者でもある先生は、助手のトミー少年や動物たちとともに世界中を冒険します。海ぞくと対決したり、巨大カタツムリと海底旅行したり、サーカス団や動物園も作って、月旅行なんかもしちゃったりして! びっくりゆかいなお話がいっぱい! そして、すべて読みおえたとき、この壮大な動物と人間の物語に、きっとあなたは胸をうたれ涙します。一生の宝物になる名作です!
●新訳のここがポイント! 「ドリトル先生」といえば、先行の井伏鱒二訳(岩波文庫)を思いうかべる方も多いかと思いますが、あちらは1951〜79年にかけて出版されたもので、時代の制約もあったせいか、原文どおりに訳されていないところも多くあります。ですが、本作ではそうした点をすべて改めています。
・ダブダブが焼くおやつが先行訳では「パン」だが、正しくはイングリッシュ・マフィンであるため、新訳では「マフィン」に。 ・ガブガブの好物は先行訳では「オランダボウフウ」だが、正しくは「アメリカボウフウ」。新訳ではこれを英文そのままの「パースニップ」に。 ・世にもめずらしい動物pushmi-pullyu(頭が二つある動物)は、先行訳では「オシツオサレツ」だが、新訳では「ボクコチキミアチ」に。
などなど、イギリスの文化背景を知っていないと正しく訳せないくだりが今の日本語で美しく訳されています。
小学生の時に大好きだった「ドリトル先生」を別の出版社の、別の邦訳者の作品で読んでみました。
邦訳は河合祥一郎さんです。河合さんはほかにも新訳で、「不思議の国のアリス」とか、「ピーターパン」とか、「ナルニア国物語」などの新訳をされています。
文庫なので、ポケットサイズで持ち運びが楽になってます。
挿絵も今風で、かわいらしいです。
私個人は福音館書店から出ていたロフティング自身の挿絵に愛着がありますが、今の子どもたちにはこういう挿絵のほうが手に取られるかもしれません。
ドリトル先生も、妹のサラも、昔自分がイメージしていた人たちよりかなり若い感じになっていました。
ドリトル先生は元は人間を見るお医者さんでしたが、オウムのポリネシアに動物語を習ってからは動物のお医者さんになりました。
動物と自由に話が出来るお医者さん、動物好きにはたまりませんよね。
性格は温厚で、一見のんびりと構えている人ですが、こうと決めたら猪突猛進的なところもあります。
見ていて人間的に面白い人です。
ドリトル先生を支えてくれる仲間の動物たちも、個性豊かで楽しいファミリーという感じです。
本好き、動物t好きのお子さんたちには一度は手にしてほしいシリーズです。 (てんぐざるさん 50代・ママ 女の子22歳、女の子17歳)
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