ねずみのジャスパーと8匹の子持ちねこのレオラが、動物たちに祝福されて結婚した。しかし、ハネムーンも終わらないうちに、ねことねずみの戦争が始まる。ジャスパーとレオラたちは…。愛と平和を築いた物語。
人間たちの戦争で家族を失い一人ぼっちのネズミのジャスパー。
同じく戦争で追い立てられ、食べるものにも困ってやつれたネコのレオラ。
ジャスパーはレオラの瞳に恋心を持ちます。
なけなしの食料を差し出したジャスパー。
レオラは自分が食べようとしたジャスパーに助けられ恋心を持ちます。
ネコとネズミが愛で結ばれ結婚しました。
若いネズミのジャスパーと、8匹の子持ちの母親ネコのレオラ。
愛がすべてに勝るということでしょうか。
ネコたちとネズミたちが戦争を始めようとしたとき、ジャスパーとレオラは平和の大切さを素朴な形で説いて回ります。
そして二人で築き上げた平和。
ネコたちとネズミたちの共存が実現します。
ネコとネズミにできることが、どうして人間たちにはできないのだろう。
この絵本はそう言っているように思えます。
マイケル・フォアマンの、戦争や平和や愛に満ちた世界がこの絵本の中でも展開されます。
フォアマンの本をまた見つけ出したことに満足。
この絵本には二つの漢字だけが使われています。
「目」と「愛」。
瞳と心の二つを強調したかったのだと思いますし、フォアマンの絵はまさしくそれに成功しています。
でも…、二つの漢字のほかに漢字を一つ見つけましたよ、いわくらさん。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)
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