川崎洋さんの詩は、味わうというよりも楽しむ詩だと思います。
この詩集の中でも、川崎さんの詩がリズミカルに、パズルのように、時には苦しみながらのこじつけのように展開されています。
子どもにとってはとても重要な言葉遊びの世界です。
多分、子どもたちには、自分たちなりにも作れるのではないかという、サンプルのようなおもむきがあって、繰り返し音読していると、子どもたちが親しみを持ってくれる、そんな世界です。
この本は、そんな詩のオンパレードですが、中の一編の詩が私をくぎ付けにしました。
「きのうより一回だけ多く −阪神大震災で被災したきみへ-」。
口からではなく、心から溢れてきた思い。
思い切り川崎さんのファンになってしまいました。
おもいきり川崎さんのファンになってしまいました。
この詩集を読む子どもたちに、あの大震災で被災した子どもたちへのメッセージを伝える。
子どもたちへの思いを伝える。
素朴な言葉で連ねられた川崎さんの思いは、そのまま3月11日の大災害で被災した子どもたちへの言葉だと思いました。
言葉遊びと言ってしまいました。
言葉遊びも、子どもたちの心の成長に寄せる、川崎さんの思いに違いありません。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)
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