合言葉は、発見!虫の「おどろきいっぱい!」
タダサトシさんの人気絵本「むしのもり」シリーズ第三弾、『はっけん!むしのもり』。 森に住む擬人化された「オオクワガタ」のオオクワくんと主人公の男の子「さっちん」の仲良しコンビが大活躍する愉快な虫の絵本。この絵本シリーズでは、登場する昆虫達がみんな大きくて愛らしくて、何より人間の言葉を話す友達として描かれているんです。
本作は、さっちんが、大親友オオクワくんと虫の森の赤ちゃんたちに会いに行きます。 虫によって、その成長の過程はさまざま。さっちんとオオクワくんは、人間と虫、それぞれの成長過程をお互いが理解できるように、一生懸命説明するのですが、その説明がとても明快。そして、さっちんとオオクワくんが相手の話を聞きながら自分の成長に置き換えて想像する様子がなんとも微笑ましいのです。絵本の中では、ナナホシテントウ、アゲハの仲間達、トンボの仲間達、ゲンジボタル、蝉の仲間達の赤ちゃんとその成長過程をさっちんとオオクワくんと一緒に見てまわるのですが、虫たち本人から聞くお話は、昆虫達との距離をぐんと近づけてくれます!最後に虫たちが集まっている、憩いの場、森の木のドリンクバーの素敵なこと。ページの隅々まで描かれている虫たちがみんな何をしているのか探すのも本当に楽しくて時間を忘れてしまいます。
昆虫達がとても可愛いのに驚くほど写実的で、しかもそれぞれの虫の暮らしや特徴がちゃんとお話の中に盛り込まれていることが、タダサトシさんの描く「虫の絵本」の魅力です。そんな風に楽しい虫たちとの空想世界の中にも、子ども達がきちんと現実で遭遇する虫の世界に結び付けられるよう配慮されているのです。絵本に登場する身近な虫たちには全て名前が書かれているので、読み終わるころにはすっかり虫博士の気分になります。今作の虫クイズは、シリーズの中でも難易度が高いですが、きっと本物に出会ったら声高らかに虫の名前を言えるはず!どのページをめくっても、タダさんの昆虫達への愛情がたっぷりと感じられる作品。
虫好きな子にも、そんなに好きじゃない子にもプレゼントしたら絶対に喜んでくれるおすすめの絵本です!
(絵本ナビ編集部)
虫たちといっしょに遊ぼうよ!
読み聞かせ雑紙「おひさま」での夏の定番「むしのもり」。絵本でのシリーズ3作目となる本作は、たくさんの発見がつまっています。 さっちんという男の子と、オオクワガタのオオクワくんは、仲良しのお友だち。いつも一緒に「むしのもり」で遊んでいます。 「むしのもりのあかちゃんたち」では、いろいろな虫の幼虫に出会い、ホタルのライトアップで夏の到来を感じます。 「せみのもり」では、セミが羽化するすばらしい瞬間に、時間を忘れて見入ってしまいました。セミくんたちとドリンクバーで飲んだジュースもとってもおいしい! 恒例のさがしっこは、今回はちょっと難しいかな? 筋金入りの虫好き、タダサトシさんが楽しみながら描き上げてくださいました。
オオクワくんと仲良しの、さっちん。
今日は、自分が赤ちゃんだった頃の話で 盛り上がっています。
ふたりは 森の仲間たちの、赤ちゃん時代の話も聞きに行くことに・・・。
へえ、そうなんだ!と、大人でも知らなかったことがいっぱい!
私も、虫たちの「赤ちゃんの頃」のことを知ることが出来ました。
特に、蛍がたまごの時から光るということにはびっくり!
優しい色彩のイラストで、
虫が苦手な私も 楽しみながら読むことが出来ました。
もうひとつのお話、「せみのもり」では、
大きな木のドリンクバーにドキドキ!
行ってみたいなあ。
メロンのかき氷を食べてみたい!
この絵本を読んで、何だか虫のことが 少し好きになりました。 (なーお00さん 20代・その他の方 )
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