
歴史の遺物としてアウシュビッツのことを知ってはいるのですが、この本はそのアウシュビッツを訪ねてかいたルポルタージュ。
なんども躊躇した後にやっと読み終えました。
児童書としてはとても重苦しい本です。
以前、アウシュビッツの記録写真集を児童室に見つけて、読みかけて最後まで耐えられなかった経験があるのですが、このような本が児童書として図書館に置かれている意味を感じました。
大人より子どもの方が純粋に受け取ってくれるのかも知れません。
それにしても、この本の中には生々しい話が続きます。
途中で気持ち悪くなるかもしれません。
本当に残酷な話であり、戦争という狂気が人を人でなくしてしまうことをいやというほど感じます。
『アンネの日記』は知っているけれど、アンネが送り込まれたアウシュビッツの実態まではあまり知りたくない。
それが本心でしたが、収穫もありました。
アウシュビッツのあった場所。
アウシュビッツに送り込まれた人間模様。
アウシュビッツの中の抵抗。
もう一度読む勇気はないのだけれど、本当のことを知るためにお薦めします。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)
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