たっぷはゴムのあひるです。ある嵐の夜、仲間たちと一緒に船から落ちて、海に流されてしまいました。ゴムのあひるたちはどこへ行くのでしょう、誰に会うのでしょう。実話にヒントを得て生まれたスウェーデンのお話です。
皆さんは、お風呂におもちゃのアヒルを浮かべたことがありますか。
あのゴムでできた愛らしいおもちゃのアヒルが、大海原の海を漂流して、大冒険を繰り広げるかわいいお話です。小さなお風呂にいるべき者が、大きな海を渡る、この意外性がすごく気に入りました。
そもそもの始まりは、工場で生産されたアヒルのたっぷ達が、船で運ばれる際に、嵐に遭遇して、たくさんの仲間達と共に海へ投げ出されることから始まります。
途中で、優しいたこの母さんに出会ったり、大きな魚に飲み込まれそうになったり、陸が見えてきたと思ったら、またもや流されたり・・・。
短いお話にもかかわらず、次は、どうなってしまうのかとハラハラとさせられます。
また、アンナ・ベングトソンの描く絵は、明るく美しい色彩で愛らしく、表紙を見ただけで内容の楽しさを予感させ、思わず手に取ってしまいました。
さらに、絵本の表紙の裏に、アヒル達がたどった海の地図が描かれているところが、冒険心を誘います。
たっぷが、最後にどこへたどり着いたかは、見てからのお楽しみです。
(はなしんさん 30代・ママ 女の子6歳、男の子4歳)
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