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そろそろ晩ご飯の時間。おなかをすかせた猫のピカリは、家々を訪ねあるきますが…。 優しさがいっぱいつまった、あたたかいおはなし。
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市居みかさんの作品は「イモムシかいぎ」しか読んでいませんが、村上しいこさんの『とっておきの詩(とっておき童話)』のイラストを描かれているので、何となく「知っている」感があります。
あーっ!調べてみたら最近よく書店で見かけ、この夏の課題図書にもなっていた『がっこうかっぱのイケノオイ』のイラストも担当されているようです。
さて、本書ですが、この絵の描き方は子どもの頃やったヤツでは!?
下地に好きなカラフルな色を塗って、その上を真っ黒に塗って、釘でひっかいて絵を書く、あの手法?
それとも、版画絵に色を塗っただけの物でしょうか?
ともかく色の出し具合が個性的で面白いです。
ご自身の家にも猫がいるそうで、ねこの仕草とか後姿とか雰囲気が可愛いです。
ストーリーは割とよくあるパターンですが、この絵本ならではの猫ちゃんの動きは見て損はありません。
猫好きな方には特にお薦めです。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子11歳)
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