15年もの間、水口さんはバハマの海に生活するタイセイヨウマダライルカを追い続けました。
自分からするとイルカはみな同じに見えるのですが、ノチョと名付けられたメスのイルカを、バハマを訪れる都度探し出すのは大変なことでしょう。
このノチョは、ヘイリという赤ちゃんを産みました。
ヘイリを産んでから8年の間にノチョはほかに2頭のイルカを産みます。
イルカの成長によって変わる模様のこと、母子はいつまでも仲の良いことをマリンブルーの世界の中で語り続けてくれました。
物語性は少ないのですが、イルカの生活を知るためには良い写真絵本です。
日頃穏やかで人懐っこいイルカが、獲物を捕獲するときの厳しい表情を知ったことも収穫です。
『マッコウの歌』では、老人と少年というキャストに物語をかたらせましたが、この絵本はドキュメンタリータッチ。
イルカの成長を紹介することを優先させたのでしょうか。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)
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