ある日、となり村で芝居をしていた役者たぬきえもんは、おっかあが病気だという知らせに急いで家へ帰ろうと、ばけものが出るという峠を登っていきました。日が暮れたとたん、ばけものが目の前に現れます。ところが、ばけものはたぬきえもんを、人間に化けたたぬきだと勘違いしました。他のものに化けてみろという化け物の注文に、たぬきえもんは芝居のお面を使って……。山梨の昔話。
親孝行の”たぬきえもん”だから、少しでも病気のおっかあの
身が案じたから、ばけものが出るとわかっていても、峠をを超えよ
うとした気持ちが、凄いなあ感心しました。
ちょっとまぬけなばけものでよかったです。
おっかあを大事にしてるからこそ、”ぜに”と答えが出たし、役者
をやっていたから芸が役に立ったし、親孝行息子だったから、
親に守ってもらえたのだと思いました。
”たぬきえもん”と、親につけてけてもらった名前も役に立ってよか
ったです。親孝行をしたいときには、親はなしと言うのも本当だ
なあと思いました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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