あるところに、あるくのがきらいな王さまがいました。あるくのは、お風呂に入るときか、お手洗いに行くときくらい。お城の外には、いつも馬車で出かけます。
ある日、王さまが、隣の国のおひめさまに会いに行こうとすると、馬車が使えなくなってしまいました。しかたなく、王さまは大臣たちが担ぐはしごに乗って、待ち合わせ場所に向かいました。
ところが、数時間待っても、おひめさまは現れません。そこへ隣の国の大臣が大慌てで走ってきて、おひめさまが蜂に襲われたというのです。おひめさまはあるくのが好きで、どこへ行くにも馬車を使いません。今日も歩いて待ち合わせ場所に向かい、途中で王さまのために花を摘んで花束を作っていたというのです。
それを聞いた、あるくのがきらいな王さまは……!?
“あるくのがきらいな王さま”と“あるくのが好きなおひめさま”の対照的な人物設定がおもしろい幼年童話。 .
歩くのが嫌いな王様と
歩くのが大好きなお姫様のお話です。
王様はトイレとお風呂以外は絶対歩かない、
お姫様はどんなに遠くても必ず歩く。
この二人が極端すぎて、
それぞれの国では大変な思いをしていましたが
二人が会う約束をした日から
調和が取れてとてもいい雰囲気になりました。
お互い想像とは違うタイプでしたが、
二人が打ち解けてよかったと思いました。
一番よかったのはお二人の家来でしょうね。
今までお疲れ様でした。 (ジョージ大好きさん 40代・ママ 男の子13歳)
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