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縄文人もその実を食べ、利用していたトチの木。 トチの木と人との関わりを30年にもわたってトチ林を取材してきた著者が、 四季を追いながら、美しい写真と文で語ります。
こちらは「ランドセルブックス」というシリーズの写真絵本です。
このシリーズのコンセプトは小学校に上がった子どもたちの好奇心を広げ、感性を豊かにするお手伝いができるような内容に絞っているそうです。
この「トチの木の1年」は、内容はわかりやすくて、簡潔にまとまって、読みやすくはありました。
ただし、これは大人が(大人の目線で)読んだ印象です。
小学校に上がったばかりの子どもたちの、どのくらいの人数が、この作品の主人公である「トチの実」というものを知っているでしょうか?
ましてや、その実が捕れるような土地で暮らしているのかの方の仕事の手順であるとか……。
小学校の低学年では余ほど、そういう環境で暮らしているか、得意つ下興味を持っていないと難しそうな気がしました。
この作品を子どもたちに紹介するなら、高学年以上のお子さんたちにブックトークで紹介したいです。
調理実習や給食のメニューなどの品目と一緒に上手く紹介できれば、なお、興味を持ってもらえそうな気がします。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子18歳、女の子13歳)
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