むかし、むかしのおはなしです。月には“月の男”が住んでいるといわれていました。ある日、一人の少女がたしかめにでかけるところから、このおはなしは、はじまります。暗やみやもの音にもなれ、歩いていく少女。キツネやフクロウとのおしゃべり…。美しい藍色を基調にした風景の中に、立ちあらわれる物語は、幻想的で、わたしたちをやさしい夜の記憶にいざなってくれます。5才から。
月には月の男が住んでいるというドイツの言い伝えが不思議でしたが、それを確認しに行った女の子が月の女王様になってしまいました。
夜の世界のいろんな出会いと、予想外の展開に神秘性を感じました。
女の子の玉座が準備されていたということと、あっさりと月にたどり着けた物足りなさが、軽いお話にしてしまっている気がしました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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