この作品は、1937(昭和12)年に、高橋五山が「ふしぎの国のアリス」(ルイス・キャロル原作)に脚色を加え、紙芝居に仕立てたものです。「幼稚園紙芝居シリーズ」の第九巻として発行されたものです。日本独自の文化である紙芝居と外国の児童文学が融合した画期的な作品です。復刻紙芝居第4巻は、紙芝居本体(18場面)の他に、作品の解説と原文を別冊付録(A5/32頁)をつけてお届けいたします。
金時計を見ながら、あわてた様子で走っていく兎さん。アリスちゃんも後を追って走り出し、兎の穴の中へ・・・ いったいどうなってしまうのでしょうか?それは見てのおたのしみです。紙芝居のはじまり はじまり!
昭和12年に「不思議な国のアリス」が紙芝居になっていた事自体に驚きました。
私が手にしたのは復刻版ですが、昭和初期の表記法通り、右から左に書かれた、横書きのタイトルに歴史を感じつつ、紙芝居として省略化されたアレンジを楽しみました。
アリスが少女ではなくて、おばさんに見えるのは、その当時の日本人にとって外国人がまだ、距離感のある存在だったからでしょうか。
日本人文化としての紙芝居と、ルイス・キャロルの融合に面白さを感じつつ、当時の日本情勢を思い起こしました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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