「あそこには、ちかづいたらあかん。きつねのたたりがあるで。」少年は禁じられた森へ行き、忘れる事のできない夏のひとときを過ごす。幻想世界の妖しくも心浮き立つ盆踊り。
お盆には殺生はしないものだ。
そう言われたのに、川でひとり釣り糸を垂れる少年。
川向うの森に近づいてはいけない。
そう言われたのに、少年は森に連れ込まれてしまいました。
そして、森の中の盆踊り。
妖しげな踊り衆。
意味深長な盆踊り歌。
きつねの世界と、それを狙って来襲した山犬たち。
盆踊りの不思議な空間と、心に響く哀愁と、様々な色合いの心模様を投げかける物語だと思います。
宇野さんの幻想的で妖しげな絵が、物語をとてつもなく膨らませていました。 (ヒラP21さん 50代・パパ )
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