部屋の中でなおきくんが遊んでいると、おもちゃ箱の中から使っていないシール。 「わあ、こんなところにいれてた!どこにはろうかな」 そして、全国のお母様方が心配する通り…(笑)、なおきくんは真っ白で大きな壁にそーっとシールを貼ります。 ダンプカーにパトカー、おやつのシールに怪獣も。 お母さんの呼ぶ声ではっと我にかえった時には壁中シールだらけに。 「こんなにシールはっちゃった!おこられちゃう!」 シールを隠そうと壁にぴったりくっついたら…なんとびっくり、そのままシールになっちゃったのです!! さて、どうなるなおきくん。
第33回講談社絵本新人賞受賞作品であるこの絵本、デビュー作品だなんて思えないほどなおきくんやシールの気持ち(!?)が臨場感たっぷりに伝わってきます。「真っ白で広い壁にシールを貼ってみたい。」誰もが子どもの頃抱いたことのある願望だけど、まさかシールになってみるなんて考えたこともなかったですよね。ペリッ、ペリリッと、音を出しながら移動しようとするなおきくんの姿は、必死な本人には悪いけど笑っちゃいます。 そして、もう一つの大きな魅力は丁寧に描かれているその優しい絵。なおきくんはもちろん、シールの一枚一枚、部屋の様子からお母さんの表情まで愛情がたっぷり注がれているのが伝わってきます。この仲良し親子の他のお話も見てみたくなります。
それにしても。わが子にそっくりなシールがあったら…やっぱり大事にとっておきたくなるだろうな。この絵本を読んだらシールはがしには慎重になっちゃったりしてね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おもちゃ箱の中から、使っていないシールを見つけたなおきくん。お母さんに止められていたのにも関わらず、思わず壁にシールを貼ってしまいます。楽しくなったなおきくんが、ついつい全てのシールを貼ってしまったまさにそのとき、「なおちゃーん」とお母さんがやってきます。我に返ったなおきくんは、大慌てで壁に貼りつき、必死でシールを隠そうとするのですが……!? 第33回講談社絵本新人賞受賞作品。
「どこにはろうかな」
シールを貼るのって、ドキドキ、わくわくします。
そーっと壁にシールを貼るうちに夢中になってしまい、お母さんに見つからないよう、シールを隠そうと壁に体を寄せると、なおきくんがシールになってしまい…。
子どもが好きなシールがいっぱい!
優しく丁寧な描写で、愛情あふれ出る絵本です。 (pi2さん 30代・ママ )
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