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達也はおこづかいをためて、スケッチブックを買った。七枚目に大好きなワニの絵を描いたところ、達也が描いたケーキや魚が次々に消え、ワニが少しずつ大きくなり……。 第21回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞作。
スケッチブックに描いたワニの絵が、ケーキの絵を食べちゃった!?
「ぼく」はワニを「ガブリ」と名付け、スケッチブックの中で大切に飼い始めますが、
成長したガブリは、スケッチブックの中に納まらなくなってしまい・・・。
虹の絵まで食べちゃって、七色になったガブリがおしゃれ!
普段はワニの絵らしく澄ましているけれど、
時折見せるシャイだったり、甘えん坊だったりする面が可愛くて
小1の次男もニコニコでした。
どうしたらスケッチブックの中のガブリを自由にできるだろうと
必死に考え、調べ、意を決してガブリを旅立たせようとする「ぼく」は
ちょっと大人な横顔。
子どもの巣立ちを見送るような「ぼく」とガブリの別れの場面にキュンとしました。
だから、ガブリの照れ笑いが嬉しいラストに大満足です。
漢字も使われていますが、読み聞かせなら年長さん位から大丈夫。
表紙は地味ですが、クレヨンのタッチが暖かな絵の色彩も鮮やかで
絵の好きなお子さんにおすすめです。 (ランタナさん 40代・ママ 男の子8歳、男の子6歳、)
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