秋の長雨で長良川の堤防がきれた。アキヨは飼犬のチルをつれて高台の学校へ避難するが、犬は校舎へは入れない。同じように犬を連れた子どもたちが集まって、なんとか犬を救おうと、不自由な避難生活の中での苦労と活躍が始まる……。
長良川の氾濫という実際の水害を基にした創作物語ですが、いろんな事を考えさせられました。
避難場所に犬を入れてはいけないという大人の考えも解るし、水の中に離すことができない子どもたちの気持ちも解ります。
きっと非常事態の中で、これでなければいけないという、安直な答えはないのですね。
とにもかくにも、家族の一員であるチルと一緒に家に戻れて良かったです。
水に離して餌をもらうことができないでいたら、チルも人を咬んでいたかもしれません。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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