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1995年1月17日。神戸をおそった地震で、親友のまどかが死んだ。レイは自分が死んでまどかが生きていきてればよかったと思いつづけていた。その年の秋、まどかの家のあと地に咲き乱れるコスモスの中に立つと、「あたしはれーちゃんの中にいるんやから」まどかの声が聞こえた。「ありがとう」レイはまどかに伝えたかった。
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阪神淡路大震災で大切な友だちを喪ってしまった主人公です。
その後失語症を克服して平穏な自分を取り戻していく、物静かな物語です。
でも、ドラマチックではない分、静かに染み入るお話です。
阪神淡路大震災の後も幾つもの災害がありました。
災害と言わなくても、事故や事件で、人の生き死にに遭遇した人は数知れずいます。
生き残った者は生きている限り、失ったものを背負い続けていくのだと感じました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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