昔々のこと、山の奥に炭焼きが一人で暮らしていました。あるとき炭焼きは、ちいさなちいさなたぬきを捕まえ、これが話に聞くまめだぬきかと、そのたぬきを大切に飼うことにしました。炭焼きは時々、炭をかついで山を下り、町へ持って行って食料と交換していましたが、あるとき町の人から、お金でもお米でも欲しいだけあげるのでまめだぬきを譲ってくれと持ちかけられます。まめだぬきには不思議な力があり、それをこの町の人は知っていたのです。さて、この誘いに炭焼きは・・・。 町の人は悪役での登場なのですが、炭焼きとのやりとりは、なんともいえない暖かみがあります。なんだか力が抜ける物語のくくりには驚かされますが、それもご愛敬。ああ、日本に生まれてよかったな、と感じる、実に味のある物語です。 『おおきなきがほしい』(偕成社)をはじめとする数多くの名作を生み出した、佐藤さとる・村上勉コンビの1975年初出作品の復刊。この作品がふたたび子ども達の手に届くことを嬉しく思います。
(金柿秀幸 絵本ナビ事務局長)
炭焼きが山で見つけた小さな小さなまめだぬき。炭焼きはまめだぬきを誰の目にもふれないように竹筒に入れてかわいがるが、ある日、町の人にその姿を見られてしまう。 まめだぬきを自分のものにしたいと考えた町人は、山に帰る炭焼きの後をつけ、奪おうとするが、そのことを教え、炭焼きを助けたのはまねだぬきだった。 月刊「キンダーおはなしえほん」1975年10月号初出。 佐藤さとる、村上勉の名コンビによる絵本の復刊です。
佐藤さとるさんと 村上勉さんのコンビのお話はよく読みました
まめだぬきは炭焼きと出会って 大事に育てらて竹筒の中に入って子どものようにかわいがっていたのに・・・
町でまめだぬきを売ってほしいと言われ 売らなかったのに・・・
子どもを売る気もちにはならなかった 炭焼きが、後を付けてきた町の人にどうして あげてしまったのでしょう?(鉄砲までもっていたのに) 「だまされません」と言いきっているのに、まめだぬきをあげてしまって 淋しくなかったのでしょうか?
お礼に、お米やお金をもらいました。
しかし・・・ 子どものように一緒にいたまめだぬきをてばなして まめだぬきは 今頃どうしているのでしょう?(ちょっと 気ががりです)
手紙にまめだぬきは大切にかいますからと書いてありました
炭焼きは、字が読めなかったのです 人の良い炭焼きの表情が何とも言えません
それでも、町の人も炭焼きの心が伝わったのでしょうね (にぎりすしさん 60代・その他の方 )
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