
好評の『14歳のための物理学』の姉妹編です。前著同様、中学生以上の読者を想定し、「時間のふしぎ」について、科学の基礎的発想をもとに、やさしく、分かりやすく、解きほぐします。読み進むうち、20世紀以後のさまざまな分野に決定的な影響を与えた「相対性理論」の前提や、あらゆる世代にとっての「生きている今」の意味を再確認することができる、感動の一冊です。

息子が図書館で「お母さんこの本面白いよ」といって借りて来ました。
「14歳のための物理学」という本の続編のようです。正直、私は物理は苦手です。
ついこの間まで絵本に興味を示さないと悩んでいた子が
こんな本を手に取るようになったのかと、親の私は半ば感慨にふけりました。
前置きはともかく、この本は物理が苦手な私もなかなか興味深く読めました。
時間論というと難しく感じますが、「時間」の概念について色々な視点からとらえられています。
今日と昨日の分かれ目はどこにあるのか、時間を点の集合体ととらえるとどうなるのか・・など、子供にも興味をそそるように進んでいきます。
この本の中で一番興味深かったのは、ある歌を忘れるとき、歌詞→メロディー→リズムの順で忘れていくという話です。リズムは最後まで残る。赤ちゃんが最初に覚えるのもリズムを取ること。なのだそうです。
最初におぼえた順に、シンプルなものだけが残るのだと妙に納得しました。
「時間論」という書名ですが、今この時間を大切に生きよう。というメッセージとともに、ティーンエイジャーの感受性に、多くの刺激を与える一冊だと思いました。 (きゃべつさん 40代・ママ 男の子11歳、男の子8歳)
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