ぼくが なにを つくっているか きみは わかるかい とうさんも かあさんも しらないんだ
ひこーきだよ ほんとうに そらを とぶ ひこーきだよ
「ぼく」の語りで、ストーリーはすすみます。 リズミカルに、ひょうひょうと、ユーモラスに。
これが佐々木マキの世界。 これぞ佐々木マキの世界。
今回、表紙デザインをリニューアルしました。 絵本館版『ぼくがとぶ』 ぜひ、ご覧ください。
絵がとても丁寧。それでいて大胆!ああ、こんな風に飛べたらなあ。
一人の少年が、飛行機をつくって、飛んで、失敗して、直して、また飛んで、到着したところは・・・。
佐々木マキさんの本を購入するのは3回目ですが、この絵本もとても心に残ります。
少年が色んな場所を飛行するのですが、地上にいる両親が小さくなってゆくページからもう、自分も一緒に乗っている気分。一緒に飛んでいるような気持ちになります。
ページをめくると、まるで風をきる感覚までも伝わってくるよう。
下に広がる景色が澄んでいてキレイで、特に、夜のシーンが大好きです。
到着したところがどこかは、読んでからのお楽しみ!(私だったら・・・ちょっと尻込みしちゃうかな?でも、よく見るとカワイイ!)
このお話は、マキさんの他の絵本に比べてシュールな要素が少なめなので、どちらかと言うと子どもさん向けなのかもしれません。
けれども、ラストはしっかり“マキさんワールド”ですよ!
日常を忘れて大空を飛びたい大人のかたにも、是非お勧めしたい一冊です。 (なーお00さん 20代・その他の方 )
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