散らかった部屋で、寝ころんでマンガ。お菓子をポリポリ。眠くなったらそのままウトウト・・・。何ともだらけたその姿。ご紹介しましょう。みみずのみみずんです。 みみずんは地面の下のみみず村で暮らしています。村には、スーパー、病院、カフェやパンやさんに美容院、いろんなお店や住居があって、とてもにぎやか。みみずたちは、仕事や買い物に、それぞれが忙しそうで村は活気にあふれています。そんな中、みみずんは昼間でも鼻ちょうちん出してグースカ グー。 そんなある日、ぐーたらみみずんを変える、大きな事件が起こります。その日を境に、みみずんは表情も部屋の中も、ガラリと見違えたようになるのです。 いったい何があったのかって?村に恐ろしい生きもの「べろりんちょ」が現れたんです。おどろおどろしい響きですね。その正体と、みみずんに起きたことについては、絵本を開いて見てみてくださいね。 「このままでいいと思ってるわけではないけれど、どうがんばったらいいのか、わからない」そんなとき、きっかけになってくれるのは、誰かの頑張っている姿。みみずんだって人間だって、子どもも大人も、きっとそうなんですよね。 「ぼくだって!」と決意したみみずんの、のたくって頑張る姿!ふきだしそうになりながらも、思わず「しっかりー!」と声をかけたくなります。 みみずたちのユーモラスな姿に和みながら、小さな勇気がもらえるお話です。 本を閉じたら、裏表紙のかっこいいみみずんも、お見逃しなく!
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
引きこもりのみみず「みみずん」は、毎日ぐうたら寝てばかり。 ある日天敵に襲われて大ピンチ! もうダメだ…と思ったそのとき、レスキュー隊のみみずに助けられ…!?
年長のクラスで読みました。
みみずんに共感する部分があるようで、最初の昼過ぎまで寝ているシーンでは「休みの日の俺みたい」という声があがり、みんなで大爆笑でした。
そのあとは「寝ちゃダメ」「逃げて」「頑張れ」など、みんなの応援の声があがり、とても盛り上がりました。
最後にはみんなホッと胸をなでおろしていました。
みみずんが、救助隊になりたいと、腹筋をする姿がほほえましかったです。裏表紙に、みみずんの救助隊任命式が描いてあるのも、すてきな演出だと思いました。
救助隊に助けられたみみずんが、今度は救助隊になってみんなの命を助けるんですね。 (こにゃららんさん 20代・せんせい )
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