つやつや、ほかほか。いつもどんな時も、食卓で私たちを待っていてくれるごはん。 「ごはんができた!」風景は身近だけど、「お米ができた!」という感動を実感する機会にはなかなか巡り会えませんよね。
お米ができるまでの半年を、静岡県南伊豆町に住む農家の女の子が案内してくれるこちらの写真絵本。 5月の田植え、籾(もみ)から大切に育てた苗が植えられます。 この時はまだ水面に浮かぶように生えている苗、いったいどんな風にお米になっていくんだろう。 定点観測の田んぼの風景、見開きのページを開けば・・・ 8月。わぁ!緑色のじゅうたんが広がりました。 その間も女の子のお父さんは毎日田んぼに通い、草刈りや雑草とりをしているなんて、大変だろうな。 とんぼやおけら、稲を見守る仲間たちもいるんだね。 美しい田んぼの四季は、稲と、自然の中の生き物たちの命もゆっくりと育んでいきます。
やがて咲き終えた稲の花、つぶつぶの実が膨らみ始め・・・ 秋。目の前には田んぼ一面の黄金色の世界。 お米が・・・実った! 稲刈りのお手伝いする女の子、たわわに実をつけた稲を抱えて満面の笑み。 その喜び、一緒にお米づくりを見てきた私たちにも伝わってきたよ!
おいしいだけじゃない。お腹いっぱいにしてくれるだけじゃない。 田んぼって、お米ってすごい。農家の人たち、ありがとう。 読み終えた後、きっと一杯のごはんは、いつも以上に輝いて見えることでしょう、ママ・パパでさえも。 だから今日のごはんができるその前に・・・お米ができるまでの日々を、ちょっとのぞいてみませんか?
(竹原雅子 まなびナビ編集部)
食育におすすめ、お米の絵本
私たちが毎日のように食べているご飯。ご飯のお米はどうやって作られているのでしょう。本書では、一軒の農家を長期にわたって取材した写真を元に、水田を耕すところから、稲がお米になるまでを見ていきます。 稲が生長する様子ばかりでなく、季節ごとの水田の風景や、お米を作るための作業、田んぼに集まる虫たちなどを、定点観測した写真や連続写真、ワイドページなどをおりまぜて紹介。身近な食と、自然に対する子どもたちの興味を深めます。
毎日食べるご飯。おいしいお米。
そのお米ができるまでを、大きな写真もいっぱい使ってわかりやすくかかれてあります。
うちの近くにも田んぼがあり、季節ごとの田んぼの変化を感じます。でも、どのように育てられているのかは、実際に見たり体験しないとわからないもの。
子どもが興味をもてるように、わかりやすくかかれています。
写真もきれいですし、お手伝いしている女の子の笑顔も最高にかわいらしいです。
この本を読んで、親子でありがたくお米をいただきたいと思います。 (おうさまさん 40代・ママ 男の子4歳)
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