中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。
この本を私が読んだのは大人になってからでしたが、
私自身が小学校高学年〜中学生くらいの年齢で出会いたかったと思いました。
ですので、多感な中1の登校拒否の女子の気持ちがわかるかな??と思いつつも
息子に読ませたいと本棚に置いておきました。
先日、ちょうど子供のドリルにこのお話が一部抜粋されていて、
それを機会に読ませてみました。
西の魔女=主人公まいのおばあちゃんは、学校に行かないことを責めるでもなく、温かく中1のまいを迎えます。
女子特有の友達関係に悩んで学校に行けなくなったまいの気持ちに寄り添うように、だけど手出しはせず文字通り心の魔法で治してしまうのです。
これから難しい年齢を迎える子を持つ親としては、おばあちゃんの姿には見習うところが沢山あります。
息子は細かい感想は語りませんで、「面白かった」しか言わないのですが
いつも科学本やユーモア本しか読まない子が珍しく集中して読んでいました。
ぜひ、友達関係で悩んでる女子に与えたい一冊です。 (きゃべつさん 40代・ママ 男の子12歳、男の子9歳)
|