野原でたのしく遊ぶパオちゃんと友だち。そこにうさぎのおじさんがお土産を持って遊びにきてくれました。おじさんは「どれくらい大きくなったのかな? だっこしてみよう!」と次々にみんなをだっこします。あひるにうさぎ、ペンギンにワニ。だっこされてうれしそうなみんなを見て、パオちゃんは「ぼくもぼくも」とおじさんにだっこをお願いします。ところが、おじさんはふらふらと重そうな様子で……!?
子ども達の日常で起こる身近な出来事をテーマに、個性のある友だちと仲良く遊び、一緒に何かをすることの大切さが前向きに楽しく描かれている「パオちゃん」シリーズ。
優しく親しみやすいイラストとリズミカルな文章が大人気のロングセラー絵本です。
パオちゃんはぞうだから、大きいけれど、まだまだ子ども。だからうさぎのおじさんが、あひるちゃんやぺんぎんちゃんを抱っこするのを見たら、思わず「ぼくも抱っこして」と言いたくなってしまうのは当たり前ですよね。
このお話では、子どもの「抱っこして」という素直な気持ちが目一杯出ていると思います。
そして、うさぎのおじさんが、自分より何倍も重いパオちゃんを決して「できません」なんて言わずに、一生懸命抱っこするところに、子どもの要求をしっかりと受け止めてあげる大人の姿がうかがえます。
私なんて、子どもの何倍も重いけれど、「え〜っ、なんで?」なんて、抱っこしないことも多いので、反省です。
我が家の子ども達は、抱っこいいなぁ、嬉しそうだなぁというより、パオちゃんを抱っこしたおじさんが押しつぶされてぺっちゃんこになるところが可笑しくてたまらないようですけれどね。 (金のりんごさん 40代・ママ 女の子11歳、男の子8歳、男の子6歳)
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