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弟か妹が生まれてくるのを楽しみにしていた。だけど、弟も妹も生まれてこなかった。そして、おかあさんも……。京極夏彦と井上洋介、奇跡の共演。母の悲しみが妖怪となる!
「妖怪えほん」1、悲のマーク。
うぶめは、産女、姑獲鳥と表記される、胎児とともに死んだ妊婦のこと。
つまり出産できずに亡くなった、妊婦の悲しみと悔しさの妖怪、でしょうか。
主人公とお父さんの会話で、状況が紡がれます。
どうやらお母さんは、出産事故で亡くなったようですね。
そして、お母さんの幻聴を聞くのです。
うぶめという鳥の鳴き声、と、お父さんは否定しますが…。
ストーリーの帰結は、残されたものたちへの慰めとしての妖怪の存在、
ととらえたいです。
同時に、生まれることの奇跡も体感できると思います。 (レイラさん 50代・ママ )
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