ねずみくんの手に「ポチッ」・・・あめがふってきました。 きれいな青色で囲われた、白い画面いっぱいに、あめ、あめ。 ん? ねずみくんは・・・どこへ行くのかな?
白い画面の中央にもどってきたねずみくんは、ちょうどいい大きさのかさをさしています。 「かさがあればだいじょうぶ」とねずみくんはうれしそう。 でも、あめのなかで会う仲間たちは「かさなんていらないよ」って言うんです。 かめさんも、あひるさんも、あしかさんも、かばさんも、ぞうさんも、 「かさなんて、かっこわるくて、めんどくさくて、じゃまで、やくにたなない」って、本当!? 落ちこむねずみくんですが、むこうからねみちゃんがずぶぬれで走ってきて・・・。
さて、そのあとどうなったか、みなさんは想像できますよね〜? かわいらしい結末を、どうぞお楽しみに。
「かさなんて」とわらう動物たちの自慢げな表情があまりにいきいきしているので、読んでいるこちらもくやしくなっちゃうけど、最後は「ねずみくん、やったね!」と拍手したくなります。 青い斜線が入った表紙のデザインも、内容にぴったりでおしゃれ。 『ねずみくんのチョッキ』にはじまる、大人気ねずみくんシリーズ、記念すべき第30作品目のお話です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
雨がふってきたので、カサをさしたねずみくん。ところが仲間がつぎつぎやってきて、「カサなんていらないよ!」しょんぼりしていたねずみくんですが……。
雨が降ってきたので、わざわざ傘をもってきたねずみくんの前に、「傘なんていらない」と言うお友だちが次々とやってきます。「このお話、どう終わるんだろう」と思いながらページをめくっていったところ、その結末には思わず、笑ってしまいました。「なるほど!」の一言です。おもしろかったです。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子6歳、男の子4歳)
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